昭和23年に当初「民選知事に知恵を貸す会」として話が始まり、昭和24年1月に群馬大同銀行(のちの群馬銀行)東京支店にて設立総会を議長 膳桂之助氏のもと開催し、発足となりました。
その後群馬県を郷土とする人々の懇親と群馬県関係先への援助、上毛学舎に就職の手伝いなど多方面に活躍し輪を広げています。
主な草創期メンバー | 正田 貞一郎 | 元 貴族院議員 元日清製粉(株)会長 |
佐々木 四郎 | 元 三井不動産(株)社長 元 三井建設工業(株)社長 | |
大塚 浩一 | 元(株)資生堂 常務取締役 | |
土岐 章 | 元 沼田藩主 元 貴族院議員 | |
秋元 順朝 | 元 埼玉銀行 頭取 | |
横山 太喜夫 | 元 日本銀行 元 群馬銀行 頭取 | |
籠島 忠作 | 元(株)新進 社長 | |
山崎 種二 | 元 山種証券(株)、元 山種物産(株)等 創業 | |
木暮 武太夫 | 元 衆議院議員を7期、元 参議院議員を2期 元 運輸大臣 | |
膳 桂之助 | 元 参議院議員 元 国務大臣 元 日本団体生命保険社長 | |
福田 赳夫 | 元 衆議院議員 元 首相 | |
中曽根 康夫 | 元 衆議院議員 元 首相 |
現在の会員は、群馬県に縁があり首都圏で活躍されている、在京の方々と群馬県を地盤として活躍されている群馬地区の方々で構成され、 何よりも群馬県を愛し、地域産業、経済、社会、文化、教育などの発展に寄与すべく活動しております。
「上毛倶楽部 理事長就任のご挨拶」 松沢幸一
このたび高橋伸二氏の後任として理事長に就任いたしました。これまで本会が歩んできた歴史や果たしてきたことを思うと荷が重いのではと躊躇しましたが、思い切ってお引き受けした次第です。微力ではありますが誠心誠意努める所存でございます。会員並びに関係する皆様のご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。
本会は本年で創立75年になります。振り返ると、戦後日本社会が荒廃から立ち上がろうとしていた時代に、各界のリーダーとして活躍していた方々が郷土群馬に大きな関心をもって本会に集い、群馬発展のために多大な貢献をしてきました。日本は60年代から飛躍的な経済発展を遂げ、一時はアメリカを凌ぐほどの勢いになりました。群馬もそれに歩調を合わせるように着実に発展し、「力あわせる160万人」から「力あわせる200万人」にまでなりました。
しかし、90年代以降、日本は長く停滞と低迷が続いてきました。また、世界では気候変動、人口爆発による食料危機、戦争やテロ、疫病パンデミック、SNSなどによる情報氾濫などの問題が起きています。戦後世界を束ねて来た理念や規範が緩み、混乱が広がり先行きは不透明になっています。加えて、日本では高齢化と少子化が同時進行する人口減少社会に転じており、過疎化が進む地方・地域では深刻な影響が出ています。
首都圏にある群馬県はまだ比較的恵まれた状況にあるといえますが、様々な課題があることも事実です。変化を見据えながら備えをしていく必要があるでしょう。これらは主に政治・行政の課題といえますが、個人としても考える必要があり、本会にとっても大きな関心事であると思います。そこで、本会では若い世代や女性会員の増強を図りながら交流を活発にして、本旨である郷土群馬の発展に継続的に貢献できる活動を目指したいと思っています。また、県内でご活躍している皆様と首都圏に在住する群馬に縁のある皆様とをつなぐ組織として、魅力ある存在であり続けられるよう努めてまいる所存です。
最後になりますが、皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げると共に、ご指導とご鞭撻を重ねてお願いして就任のご挨拶といたします。
<略歴>
1948年(昭和23年)、邑楽郡千代田町(旧富永村)出身、75歳、さいたま市在住。
県立館林高校普通科・北海道大学農学部で学び、修士課程修了後キリンビールに入社、
2009‐2012年代表取締役社長、2017‐2021年明治屋代表取締役社長、
この間、ビール酒造組合会長代表理事、日本洋酒輸入協会会長、エコファースト推進協議会議長、北海道大学新渡戸カレッジフェロー・経営協議会委員、埼玉県人事委員などを務めた。
趣味はサッカー・ゴルフ・ウォーキング・読書(歴史時代小説)など、農学博士。